はじまりは、剪定鋏ひとつから。
最初は庭木の剪定だけを請け負う、小さな造園屋でした。
「草が伸びて困っていて…」という声に応え続けるうちに、
石を据え、フェンスを立て、地面をならし、畑を整えるようになっていました。
頼まれたからやる、というよりも、
「そうしてあげたい」と思える気持ちの積み重ね。
気がつけば、庭まわりのあらゆる工事を任せていただけるようになりました。
手を動かすことで、見えてくるもの
私たちはなるべく機械に頼らず、自分たちの手で確かめながら仕事をしています。
土の湿り具合や根の張り方、石の重さや木のしなり。
図面だけではわからないことが、たくさんあるからです。
たとえ目に見えない部分でも、丁寧に積み重ねていくことで、
その後の暮らしが快適になり、長持ちするものになる。
そんな“手をかけること”の大切さを、これからも忘れずにいたいと思っています。
小さなチームで、大きく丁寧に。
平田幸来園の現場は、少人数の自社チームで運営されています。
職人同士の距離も、お客様との距離も近いからこそ、
話が早く、気づきがあり、細やかな気配りができる。
「現場の人に直接相談できて安心だった」と
言っていただけることが、何よりの励みです。
社長・専務・職人が一体となって、設計から施工、管理まで一貫して行うことで、
お客様にとっても社内にとっても、ムリやムダのない信頼ある仕事が生まれています。
風景と、暮らしと、
ともに育っていくために。
耕されなくなった畑を整え、また作物が育つ場所にする。
年々草に埋もれていく庭を、ふたたび使える空間にする。
私たちがしているのは、工事というより「つなぎ直す」仕事かもしれません。
整備をきっかけに、そこに新しい時間が流れはじめたり、
誰かの暮らし方が変わったりする。
その瞬間に立ち会えることが、私たちにとってのよろこびです。
これからも丹波という地域に根を張りながら、
このまちで暮らす人たちの未来に役立つ仕事を、静かに、まっすぐに続けていきます。