はじまりのきっかけ
「いつか解決しなきゃ」が、「今、解決しよう」に変わった日。
「お盆や正月に親戚が集まると、いつも申し訳ない気持ちになっていたんです」
ご主人がそう振り返るのは、駐車スペースのこと。 家族分の4台は停められるものの、来客用のスペースがなく、親戚には離れた場所に車を停めて歩いてきてもらっていた。
子どもたちの自転車は物置に。出し入れのたびに手間がかかり、友達が遊びに来るときも、子どもなりに気を使わせていたかもしれない。
そしてもうひとつ、ずっと心にかかっていたことがあった。
「道路の向かいにある、大きな倉庫です。昔は資材を格納していたんですが、老朽化が進んでいて……。台風や地震で外壁が飛んだり、倒壊して道路を走る車に当たったら、と常に心配でした」
解体して駐車スペースにしてはどうか。家族で何度も話し合った。 でも費用面の不安があり、問題は先送りになっていた。「前々から考えていたことが、いくつも重なって。"いつか"じゃなくて、"今やるべきだ"と思えたんです」